社団法人 長野県電設業協会

会長
上田 正昭

建設関連業界を取り巻く環境が一層厳しさを増す中、５月の第36回通常総会に於きまして再度会長の重責を担わせて頂く事になり身の引き締まる思いでございます。昨今の電設業界を取り巻く環境は公共投資の大幅削減や入札制度の大改革の中でいきおい民間設備投資に活路を見出すしか生き残る手段が無い様に見受けられます。しかしこの民間工事に対するゼネコン各社の熾烈な受注競争の煽りを受けて押し付けられた低価格での受注や原油価格の高騰を始め各種原材料の大幅な値上げの中で会員企業の経営環境は一層厳しい局面が続いています。

この局面を打破していく為には限られた官公庁工事においては会員企業が一層地域重視と適正価格での入札に留意すると同時に民間工事における分離発注に対し会員企業が一致団結して精力的に取り組んでいかなければならないと思います。

そして「業界の活力の回復」の為には限られた仕事の奪い合いによる採算の悪化を避け、生産性の向上のために、新エネルギー事業や環境事業等「新分野への進出」や、企業間連携、合併、企業合同等の「経営合理化」に努めて行かなければいけないと考えています。本年度は其の為の事業の推進に積極的に取り組んでまいりたいと思いますので是非とも会員企業の皆様方のご参加をお願い申しあげます。

また事業に対しての要望等もどしどしお寄せ戴きたくお願い申しあげます。

副会長
飯田支部長
新井 博

今年５月に開かれました、第３５回通常総会において、副会長の大役を仰せつかりました。もとより、力不足ではありますが、上田会長の基本方針に基づき、会員各位のご協力の下に精一杯、頑張ってまいりたいと思います。

現在の電設業界は申し上げるまでもなく、大変厳しい状況が続いています。景気の大幅な落ち込みに加え、とどまる事のない原油の高騰により、様々な資材が値上がりし、益々経営環境を苦しいものにしています。

この様な状況においては会員相互がより結束を強めていくことが重要だと考えます。そのためには各支部において各種事業を積極的に推進していただくと共に、会員のニーズを的確に把握し、会員であることのメリットに重点をおいて協会運営に当たっていきたいと思います。

最後になりましたが、会員皆様のご発展、ご健勝を祈念いたしまして、副会長就任のご挨拶とさせて頂きます。

長野支部長
安藤 順一郎

この度の通常総会におきまして、支部長の大役を仰せつかり身の引き締まる思いでございます。建設資材をはじめ食料品等の値上がりが続いておりますが、その根源は原油価格の高騰にあることは言うまでもありません。官庁物件をはじめ民間工事の減少等々、私達電設業界を取り巻く環境は極めて厳しい状況にあると思います。

今、電設業界として、どのような取り組みが必要なのかを真剣に考え、実行していくことが急務であると思います。明るく将来のある電設業界の構築のために会員の皆様の更なるご指導とご協力をいただき、役員一同精一杯務めて参りたいと思いますので、何分宜しくお願い申しあげます。

長野支部 活動方針

１．民間建設工事の分離発注の推進
２．ボランティア活動を通じ、電設業界のＰＲ活動の推進
３．最新技術取得のための講習会の開催
４．提案営業の推進のための研修会の開催
５．会員同士の融和と協調の拡充

建設関連業界にとって厳しい２０年度の幕開けとなりました。昨年暮れまで景気は回復基調にあると言われ、いよいよ地方も若干なりとも回復の兆しが窺えるものと期待をしておりましたが、虚しくも本年７月の日銀短観に於いての景気は減速傾向にあると発表されております。

長きに亘るこの様な状況を背景に協会の存在意義が問われる昨今、真に魅力ある組織として運営が成されなくてはならないと考えます。そして、この厳しい時代を如何に生き抜いて行くかの施策を見出さなくてはなりません。

松本支部としましては、協会＝仕事とだけ捉えるのではなく、企業として、経営者、社員として、そして一人の人間として成長して行く為の手助けとなる支部活動に取組んで参りたいと考えます。昨年度事業の研修旅行で伺いました京都大徳寺黄梅院の小林太玄ご住職様には、貴重な時間を割いていただき１時間以上にも及ぶ説法を賜わり、人としての生きる道を説いていただきました。参加者全員が感動し、そして大変貴重な経験をさせていただきましたことも協会員であったからこその体験でありました。

魅力ある協会とは何かと問われると、なかなか即答することが出来ない現実がありますが、仕事だけではない人と人との繋がりから生れる大切なものを得られることも協会としての一つの大きな役割ではないかと思えます。こんな時代だからこそ、「思いやり」の心を大切にしていきたいと思います。

終わりに、魅力ある協会運営のために、役員一同精一杯努力して参りますので、会員の皆様のより一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

ボランティア活動（伊那地区）　公園水銀灯清掃

ボランティア活動（南箕輪地区）　体育館水銀灯

講習会　新経審対策

東信支部に於きましては6月に松本で行われました理事会での方針等を参考に方針及び活動を参考に現在、計画中であります。

先日行った当支部役員会では様々の意見の中、昨年まで行っておりました地元建築設計事務所役員様との意見交換及び懇親会については本年からは中止し新たに別の案を計画し本年は別の観点で会員の皆様に直接的に役立つような内容であり如何に実情に合った行動を展開していくかという意見が多数あり現在、取りまとめをしている状況です。

また、今月中旬に当支部会員各社に働き掛け現状の受注等の意見交換会を行いました。その席では資材の物価高騰に利益の減少、それに伴い電気設備に関する工事の発注量の減少等の切実な意見・話し合いがされました。実際に参加してもらったメンバーとしては経営者をはじめ実際に現場で管理されている皆様にも参加していただき普段、経営側では出ないような意見内容もあり充実した会議であったと思います。

本年より長年ご苦労頂いた甘利支部長に代わって新任の私が支部長を務めさせていただく事となりましたが、就任浅く当支部の事だけでは無く全県支部の事も把握してない状況であります。今後は皆様のお力を借りて少しでも会員の皆様に貢献できるようにしていく所存でありますので宜しくお願いいたします。

諏訪支部にあります市町村も入札制度改正が来年４月１日より実施される事に成りました。予定価格の事前公表については、公表事項の拡大を目的に平成１５年度からの試行期間を経て平成２１年７月１日より事前公表から事後公表へと移行に成って参りました。景気低迷に伴う県発注工事から諏訪地区発注工事も激減して居る昨今です。これは、官民を問わず言われる事でありますが特に諏訪地方は諏訪湖の四囲を中心にして今日まで民間は東洋のスイスと言われる程、製造、精密業に活気がありましたし、主たる製造業を中心にして盛んでありました。しかしながら、ここ２～3年前から建設関連業界も低迷し前年から製造、精密業界にも影響が出て来たと言われすべての業界が落ち込んでしまって居ります。良く聞く話では、原油の高騰を端に発し、異常な高値へとすべてがスライドをして居ります。従って景気動向にしても、これから先一層厳しい年末から来春へ悪い方へと向かって居る様にも思われてなりません。

我々の所属する県電設業協会ではこの厳しい時代をどの様にして乗り越えて行く事が大切であるのかを皆で英知を結集して邁進して行く時期と考えられます。