会長　柄澤　守孝

残暑、お見舞い申し上げます。
協会会員の皆様、賛助会員の皆様、役員の皆様には日頃より協会運営に格別なるご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

前年度の日本経済は、新型コロナウィルス感染症の影響からほぼ脱し、円安や石油等輸入資源の価格上昇の影響はあるものの比較的堅調に推移したものと思われます。建設業界に於いても経営環境は同様で、電気設備工事業界に於いても力強い復調が見受けられました。令和6年度についても、好調な民間投資や大型の官公庁工事等により、需要は拡大傾向にあると思われます。

一方、我々電気設備業界に於いて、技術者、技能者の高齢化や若年入職者の減少傾向は継続しており、現場を支える人材の不足は深刻の度を増しています。本年4月から罰則付き「時間外労働時間の上限規制の強化」が本格施行され、人材の不足と相まって、働き方を巡る業務環境は一層厳しいものとなっております。

このような背景の下、電設業界が引き続き国民生活を支えるライフラインの整備・維持を担っていくためには、ハイレベルな電設技術の維持・展開に尽力するとともに、状況の変化に的確に対応し、新しい分野にも積極的に参画していくことが必要であり、地球レベルでの環境維持のために、低炭素・脱炭素社会の実現に貢献すべく省エネルギーや再生可能エネルギーの活用に積極的に取り組むことが重要となります。

また、少子化・人材確保の困難も業界の将来を左右する重要な課題であり、今後の電設業界を担うべき若年層の人材確保に協会の総力を挙げて取り組むことが必要となります。これらの重要な課題に関しては、状況に応じて、立場を同じくする他の業界団体等とも連携して取り組む必要があります。

当協会は、このような社会的要請を踏まえ、電気設備に関連する諸団体との連携の下に、働き方改革、技術・技能の継承と新たな展開、適正で合理的な受注・工事環境の確保や分離発注の一層の推進を始めとする諸般の活動を積極的に展開して参ります。引き続き協会会員の皆様、賛助会員の皆様のご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

支部長 千野 貴文

長野支部の総会において支部長に再任されました。会務を通じ電気工事業の発展に努めて参りたいと思います。
国内の企業物価指数は２０２０年の平均値から２２．７ポイントも急上昇しています。引き続き設計金額へ価格転嫁を促すよう働きかけを行ってまいります。
　また、長野県の人口は２００１年の約２２２万人をピークとして減少に転じ、今年２月に２００万人を下回りました。今後、四半世紀毎に４０万人ずつ減少するそうです。労働の中核的な担い手である生産年齢人口は１５歳から６５歳とされていますが、現在は、生産年齢世代４人で被扶養世代３人を支えています。２０５０年には１人が１人以上を支えなければなりません。
　この状況は広く報知されているところですが、入職してもらうための取り組みに留まらず、各種工事業は脱労働集約型産業に向けて、技術革新や様々な合理化、簡素化などにも踏み込んでいかなければなりません。
会員の皆様には一層のご協力を賜りますようお願い申し上げます。

活動報告

事業計画（概要）

○各種講習会
○経営課題他に関する資料、書籍の提供等
○長野県電設業協会各委員会との連係事業（防災協定等）
○建設関係諸団体との連係事業
○電設業界への入職を働きかける取り組み

飯田支部活動報告

飯田支部長　石田　誠

会員の皆様には日頃より支部活動や会の運営にご協力賜り感謝申し上げます
　2期目になりましてだいぶ様子がわかって参りました。しかしながらまだまだ未熟です。ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いします。
　最近は重大事故など起きておりませんが、建設工事においては何をもってしても安全第一ですので気を緩めず、十二分に注意を払いながら工事を行いましょう。
　今年の元旦に石川県で大きな地震があり、中部5県防災協定を結んだ関係で中部地方整備局より応援要請がありました。しかしながら、何をどういった対応をすれば良いのか情報など一切わからず、対応できませんでした。やはりきちんとした情報を伝えることと、何をどうして欲しいのかといった連絡が重要かと思いました。近年は全国各地で地震が起きており、マンネリ化しているところも怖い所です。　県支部全体としての対応訓練を行っておくことも必要ではないかと思います。
　我々建設産業に携わる者にとっては新たな資格取得や働き方改革などの規則を始め資材の高騰、遅延など相変わらず厳しい状況が続いております。情報交換や交流などを積極的に行い、協力し合いながら乗り切って参りましょう。
　電設業協会としましても情報を迅速に開示できるようにしたいと思います。支部活動などご意見等ございましたら事務局までご連絡願います。
本年もよろしくお願いいたします。

事業報告

事業計画

東信支部活動報告

支部長 滝澤　修吾

平素より皆様には支部の活動にご理解ご協力を賜り、誠にありがとうございます。
　久しぶりの支部総会も開催でき多くの会員企業の出席を頂き議事も承認され、懇親会も盛大に出来たことに感謝申し上げます。役員は引き続き前期と同じですので支部活動に対し皆様のご協力をお願いします。
　東信地区は公共機関（県、市、町）からの活発な発注をいただき各会員企業の受注件数もコロナ禍以前に戻り更に伸びる予想です。多くはLED化工事の加速と思われますがリース対応になった市内の会員企業は苦戦しているようです。今後、県有施設・一部自治体からの教育施設・公共施設のLED化工事も予定されています。引き続き各社の入札参加をお願いします。
　最後に相変わらずの人手不足、人材育成に各社悩んでいるかと思います。協会としても課題に取り組んでいきますのでご協力お願いします。

活動報告

諏訪支部活動報告

支部長 松澤 卓也

諏訪支部長の銘を受け5年目を迎えることとなりました。電設業協会の業務も少し慣れ、なんとか業務を遂行することができ始めました。実際に事業を遂行していくにあたり、様々な問題や課題に直面し、この業界が抱える問題がたくさんあることに気づきます。
　建設工事の週休二日制、残業規制による労働力時間の不足、建築工事の遅延による工期へのしわ寄せ、原材料の高騰により物価上昇、燃料の高騰など、我々がすぐに何もできない状況が続いております。国も対策などを打っているようではありますが、なかなか身に感じる改善がないのが現状です。このような時代だからこそ、業界全体がまとまり、知恵を絞り、行政や他団体などに様々な意見を発信していくことが必要だと感じております。脱炭素に向けたエネルギーコスト関係の補助金や、水銀灯蛍光灯の生産中止の追い風はあるものの、依然として経済は不透明です。電設業協会はもとより、業界全体で、この苦難を乗り切っていきましょう。
　まだまだ暑い日が続きます。電気設備業にとっては感電の危険性が非常に高い季節となります。業界の皆様の安全を願うとともに電気設備業界の発展を祈念いたしまして活動報告とさせていただきます。

現在までの活動状況

当面の活動計画

○電気使用安全月間でのボランティア活動の展開
○会員相互の情報交換
○建設キャリアアップシステムの活用方法の検討
○働き方改革への適切な取り組みの推進